飛沫を吸う!?対面でも安心して会議ができるテーブル

コクヨ株式会社は、2020年10月13日、オフィスでの会議で生じる飛沫を吸引し室内への飛沫の拡散を防止する会議用テーブル「エアトリーブ」を発表しました。2020年12月より受注開始予定です。

テレワークは「週2~3日」が理想的?

2020年、新型コロナウイルスにより、私たちの働き方は大きく変化しました。感染拡大防止を目的としたテレワークの導入が一気に進み、会議室に集まって話し合うことが減り、打ち合わせや会議が必要な場面では、オンラインのビデオ会議が当たり前となりつつあります。

一方で、ずっとテレワークをしていると、社員同士が顔を合わせる機会が少なくなり、「コミュニケーション不足」が新たな課題となっています。コミュニケーションの減少は、モチベーションの低下やチームワークの連携が悪くなるなど、さまざまな影響を及ぼします。事実、オフィスから離れてテレワークを続けていくことは、現実的に厳しいと感じている人は多いようです。実際に「テレワークは週2~3日が効率的」と考える人が60%近くいるというアンケート結果もあります。

<テレワークの現状と理想>

「週5日以上」は13.5%にとどまっており、在宅・オフィスのどちらかに偏らずにバランスよく進めたいという意識が見える。「週2・3が理想」と回答した人が58.6%。調査は2020年6月8日~16日、全国の働いている日経BizGate会員を対象にインターネットで実施したもの。出典:日経BizGate 「テレワーク 週2~3日が効率的」6割 コロナ後の働き方(2020/7/8)BizGateアンケートより

 

しかし、いざオフィスに出勤してフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションを図ろうとも、今度は「オフィス内の感染対策」という新たな課題が浮かび上がります。会議などを行う場合、ソーシャルディスタンスをとり、換気のために窓をこまめに開けるなどしなくてはなりません。しかし、商談や採用面接などの重要な意思決定を伴う会議などは、窓やドアを頻繁に開け放すのは、はばかられます。“働き方”だけが急激に変化し、“オフィス”というファシリティは、それに追いついていないのが現状です。

 

テーブルの真ん中に飛沫の吸引部!?新しすぎる会議用テーブル

そんな“今の働き方”と“オフィス”のギャップを少なくするために生まれた会議用テーブル「エアトリーブ」が登場しました。

天板の下に電子式集塵フィルターを内蔵した空気洗浄ユニットを搭載し、テーブル中央の吸引部から毎秒2.5mの風の流れを発生させて、会話で生じる飛沫や呼気を吸い込み、拡散を防ぎます。さらに、毎分15㎥(ユニット1台あたり)の風量で空気をろ過するので、室内の空気もきれいに保つことができるのです。

一見、普通の会議用テーブルに見えるが…

天板中央の吸引部。ここから呼気や飛沫を吸い込む


みるみる吸い込まれる飛沫を可視化

実際にテーブルの中央部に飛沫が吸い込まれることが実証されています。

※撮影:編集部

飛沫がテーブル中央の吸引部に吸い込まれていくのが分かります!なんと、密室でも1時間で36回の換気と同等の効果を得られるとのこと。オフィス換気を大幅に改造しなくとも、このテーブルがあれば安心してフェイス・トゥ・フェイスの会議が実現できそうです。新しい発想の製品が次々と誕生しているウィズコロナ時代。これからのオフィスの進化が楽しみですね。

今までの常識が覆された2020年、新しい働き方に合わせてオフィスもアップデートしませんか?